眠っている間に何度も呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、40〜50代の男性に多い病気ですが、女性にも見られます。いびきや夜間頻尿をはじめ、日中の眠気や頭痛などの症状が現れ、作業効率の低下や居眠り運転などを招くこともあります。治療をせずに放置しておくと、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高まり、特に重症例では心血管系疾患の発症率が約5倍にも高まるといわれています。
当院では、自宅の布団やベッドでいつも通りの状態で睡眠をとってもらいSASの状態を調べる簡易検査を実施しています。さらに重症のSASと診断された方に対し、経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)での治療もご提供しています。CPAP治療は睡眠時にマスクを装着した持続的に空気を送ることで気道を広げ、呼吸を促す治療法です。